インターネットを日常的に使っているからと言って誰もが同じ情報に接しているわけではない。ここがテレビ時代と違う点である。大衆向けの娯楽として始まったテレビはインターネットと異なり一歩的である。そしてその内容が正しいかどうかはわからない。それを破壊したのがインターネットである。
さて、最近話題のSNS。どうやらインターネットとはSNSだという認識を持つ人が多いらしい。つまり、インターネットには膨大な情報があるが、それをSNSを通じて見ているのだ。確かに膨大な情報に接するとどれが正しいか、また整理することが難しい。SNSであれば誰かがまとめてくれたりしているので便利である。ただ、ここで強調したいのはSNSだけを見る危険性である。SNSだけに頼ると「木を見て森を見ず」状態になってしまう。インターネット時代以前でも書籍、雑誌、講演会など分散して情報を集めることができた。同じようにSNS以外での情報収集も必要なのではないだろうか。偏った見方は危険である。