事業として岡山への移住者支援を行っている以上、無責任なことはできない。だが、最近気になっていることがあった。それをようやく文章にすることができた。以下は移住者の大半が東京、神奈川などの大都市からと聞いているのでその方を対象としている。そのため移住希望者全てに当てはまるものではない。
疑問1:なぜ岡山に暮らしたいのか?
答え1:支援してくれるグループがあるから。
それは違うと思う。それでは周囲の考えに流されているだけだ。移住してください!、はい!そんな感じで移住を決めてよいのか?よく考えてほしい。
答え2:災害が少なく安全だから。
それは正しい。しかし、西日本でそういう場所は岡山だけなのか?これだけでは「あなた」が岡山に住む理由にはならない。岡山で無ければダメだという理由も探して欲しい。
答え3:受け入れに積極的だから
それは一部である。岡山に住んでいる大多数は移住、そんなこと知らない。自分の身近にいるから知っている程度だ。身近に移住者がいなかったり、周囲でそういう活動をしていなければ全く関心が無いのが現実。自分が知っているから周囲も知っているはずなんて論理がめちゃくちゃだ。100人いれば100通りの現実が存在する。
岡山に移住を希望している方への要望
1、なぜあなたは岡山に住みたいのか?
これをまずはっきりして欲しい。私なら他の都市と比較してこうだからああだからと言えるが、他を比較したことがあるのか?他より優れているものがあるのか?その上であなたは岡山のどこが好きなのか?(好きに特別な理由はなかったりするが)はっきりさせないと定住にはつながらない。
2、覚悟はあるのか?
マイノリティとして生きること。地元の人と同じように車中心の生活をすれば間違いなく不健康まっしぐら。運動したいからスポーツジムに行けばお金がかかる。車維持費、さらにスポーツジム、近所付き合いでの交際費、もしかしたら都会より出費がかさむかもしれない。それでも岡山に住みたいのか?だから、岡山暮らしはお金がない人には無理。さらに岡山の教育事情は良くない。子供に良い教育を受けさせたいならお金がかかる。便利な京阪神に住んだ方がいいと思うが…もちろん福岡でもよさそうだが。
最後に
なぜ私が岡山に住んでいるのか?単に岡山が好きだからだ。岡山が好きと岡山の人が好きとは別だ。めんどくさい人とは付き合わない、そういう暮らしができるからだ。嫌なものから逃げてきたのだからまた嫌なものに接するのは嫌だ。
個人的な見解
現地に溶け込む必要があるか?現地に溶け込むとか近所付き合いが大事だとか書いているブログがあるが本当にそうなのか?移住を考えている時点ですでに価値観、現実認識が日本人の大多数と異なる。にもかかわらず無理に近所付き合いすればかえって変人扱いされかねない。なぜ「自分」を隠して生きる必要があるのか?自分の人生は自分のものだ。いっそのこと移住者もしくは理解のある地元の人とだけ付き合えば良いのではないか。自分の信念を貫くほどしんどいものはない。周囲に流された方がずっと楽である。考える必要がないからだ。